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――これはまだ、夜が長く、月の光が太陽をも凌ぐほどにあまねく地上を覆っていた時代の物語
かつて月はひとつではなくふたりあった。
ふたつの月にはそれぞれ月の王がいて、青月王と炎月王と呼ばれていた。
双子の兄弟である彼らは仲違いし、戦いの末に炎月王は敗れて地底に墜ちた。
失われた月の王に仕えていた吟遊族の末裔は、《滅びの種》を手に入れ、一族の悲願をなしとげる旅に出る。
星の主である天狼はその旅に介入しようとするが……。
全編に月光の降りそそぐ物語であり、音楽の物語でもあります。
同じ世界を舞台にしている姉妹編として、北斗星綺譚(きたん)というミニシリーズ『薄月夜の恋人』『七十七夜の約束』『半身のイディス』などの作品もあります。
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